イタリア・スイス旅行記④ Zermatt編
氷河特急に乗ってZermattを目指します。大体5時間強の旅です。今回はスイスパスの一等を買っていたので一等車です。一等車では座席でランチがサーブされます。一人旅なので向かいの席が空いていて申し訳ない…。ちなみに、車両の半分くらいは団体の日本人でした。
本日のプレート。30スイスフラン(約3300円)。味は普通。
長旅なので、横に座っている3人組のイギリス人と色々と話して仲良くなりました。母親と男兄弟の3人で旅行中とのこと。長男のマイケルは船乗りで普段マイアミに住んでおり、めったに家族が揃うことはないとのこと。お菓子をくれたり、沢山話しかけてくれた陽気なナイスファミリーでした。
出発して一時間くらいしたら電車が止まりました。なんとなく不穏な空気の中、アナウンスが。「線路の故障があり迂回します。そのため機関車両を交換する必要があるので、次の駅で臨時停車します。Zermatt到着時刻は未定です」とのこと。
大雨が原因らしいです。マイケルは、「こんな豪華な列車の中なら遅れても全然オッケー。しかも普段と違う線路を走れるなんて!ある意味ラッキーじゃん!」とすごくポジティブ。周りの空気をとても明るくしてました。素晴らしいリーダーシップ。
結局2時間くらい遅れたのですが、お詫びということで無料の水がふるまわれました。こういう補償はすごくレアらしいです。どうも日本人の添乗員さんが交渉してくれたらしいです。
車窓からの景色はベルニナ急行と似たような感じ。どっちも乗らなくてもいいかな。窓が開かないので反射で写真が撮りづらい。
7時間近く電車に乗って、ようやくZermattへ。宿にチェックインしようとすると、20時を過ぎたため玄関が閉まってました。タイミングよくカードキーを持った宿泊者が来たので、後ろについて入ると、未着の人たちのカードキーはフロントに放り出されていました。まあ一泊4000円くらいのゲストハウスだからこんなもんですかね。
なお、宿(Hotel Bahnhof)はこぎれいですが山小屋のような感じで、部屋は2段ベッドが20個くらい並んだ雑魚寝です。近所のレストランで食事をしようと思いましたが、パスタが30スイスフラン(3300円)。高すぎて結局マクドナルドにしました。10スイスフラン。マックにしては高いです。次の日は7時の登山電車に乗ってマッターホルンを見に行こうと思っていたので、10時過ぎには寝ました。
朝、gornergrad鉄道に乗って標高2300メートルくらいにある山頂駅を目指します。片道35分くらいです。
途中マッターホルンがきれいに見えて、テンションが上がります。
山頂駅について、下山ハイキング開始です。まさに絶景。
オレンジ色の旗を目印に下山していきます。なぜか周りに一人もおらず、不安になりましたが、概ね線路沿いを下っているため大丈夫だろうと思い1時間ほど歩きました。
ようやく、逆さマッターホルンで有名な湖に到着しました。午後から転機が怪しいとの予報でしたが、幸いこの時点ではまだ天気が良かったです。カメラマンらしき欧米の方がずっとファインダーをのぞいていました。中国人らしき旅行者から「写真を撮ってくれ」と声をかけられていましたが「Sorry, I am waiting for the perfect moment.」と断ってました。そのあと私が写真を撮ってあげました。彼のとった写真が見てみたいです。
湖の水はすごい澄んでいて、魚も泳いでました。
またハイキング再開。気温は5~10度くらいだと思いますが、風がなく日差しが強いのでどんな格好でも大丈夫です。しっかりした登山装備の人もいれば、半そでの人も結構いました。
かなり歩いて疲れたのもあり、Zermattの観光はほどほどにして、最終目的地のZurichに向かいます。